ドクターヘリ(公明が実現し20年)

ドクターヘリといえばこのドラマ。

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ドクターヘリは、道路事情に関係なく医師や看護師を乗せて時速200キロで現場に急行し、患者を機内で治療しながら医療機関に搬送することができます。

ドクターヘリ先進国のドイツでは、アウトバーンでの事故が増加したことから救急法によって専門医が15分以内に治療を開始することが定められるようになりました。これは「15分ルール」と呼ばれ、配備された73機が国内どこにでも要請から15分以内に到着できます。これにより交通事故での死亡が1⁄3に激減しています。


日本ではドイツに遅れたものの、公明党による積極的な主導で導入が実現し、2001年から本格運航。20年目を迎えます。また各都道府県で同党議員が積極的な議会質問でドクターヘリの導入を促し、現在43道府県に53機が配備されています。 


命をつなぐ! ドクターヘリと公明党の戦い


これにより初期治療を約30分で開始でき、さらに高度な医療機関への搬送も短時間で行えるため、交通事故死者数も導入時と比べて減ってきており、国の研究成果によると、死亡者数は40%減少し、重症・後遺症なしは、1.6倍になったとされています。

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とくに心臓発作や脳卒中、大やけど、交通事故などにより心臓停止呼吸停止出血多量を伴う重篤な症状の場合、初期治療の早さが生存率を高め、後遺症をなくす重要なポイントとなります。

カーラーの救命曲線

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ちなみに一般市民が直接、ドクターヘリの出動を依頼することはできません。119番通報を受けた消防機関が患者の状態、現場への交通状況などを総合的に判断して要請されます。先に挙げた1分1秒を争うような状態である場合や、農山村地域などから高度医療施設への長距離搬送が有効と考えられる症例、災害や渋滞などで救急車の出動が困難な状況で要請されることもあります。