人類があらゆる英知と情熱を傾けても果たせなかった錬金術。
あのニュートンでさえも成し得なかった羨望の技術。
では自然界に存在する金やプラチナなどのいわゆる希少金属は
一体どのようにしてできるかというと・・・
中性子星同士の合体により生成されます!
え?中性子星って何?って思われるかもしれませんが
一言でいうと、とっても重い天体で恒星が爆発により進化した姿です。
太陽のような自ら光る恒星は爆発によって進化するのだそうです。
重い天体といえばブラックホールですね。
2019年に世界で初めて観測されました。
中性子星はめちゃくちゃ重いんですが、ブラックホールに比べたら軽いです。
中性子星やブラックホールは超新星の爆発によって生じることのある天体です。
超新星とは大質量の恒星が死を迎え爆発する現象でスーパーノヴァと呼ばれます。
超新星の残骸
まるで燃えているようですね。
この爆発の跡に中性子星やブラックホールができる場合があるといわれます。
2017年8月17日に地球からおよそ1億3000万光年離れたレンズ状銀河「NGC 4993」
で中性子星の衝突・合体が観測されました。
この分析結果から、恒星ではつくれなかった鉄よりも重い金やプラチナなどの元素が
中性子連星の衝突で生じた爆発「キロノヴァ」で生成されることが証明されました。
チリのパラナル天文台にある超大型望遠鏡「VLT」のMuseが撮影した
NGC4993の中性子星の融合で起きるキロノヴァ。
キロノヴァはスーパーノヴァの10分の1から100分の1くらいの明るさです。
白色矮星の爆発で生じる新星をノヴァ(Nova)といい、この1,000倍がキロノヴァ、
さらにその10倍から100倍の明るさのものがスーパーノヴァです。
中性子星がいかに高密度な天体か動画で説明しています。簡単に言うと、
スプーン一杯のサイズでヒマラヤ山脈の重さに匹敵する重さだそうです。
【異次元】スプーンたった一杯で5億トン以上もの質量を持つ天体『中性子星』