イギリス、グラスゴーでのCOP26が終了。
岸田首相は、アンモニア・水素などのゼロ・エミッション火力への転換と
アジアにおける1億ドル規模の事業展開を表明。
岸田首相の演説内容
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/71329.html
議長国イギリスが求めた2030年までに石炭火力を全廃することや、
気温の上昇を1.5度以内に抑えることには言及せず、
石炭火力を輸出、推進しながら技術開発によってCO2排出を削減し、
2050年までにカーボン・ニュートラル(実質ゼロ)※を目指す考えを表明。
※CO2の排出量と(植物の)吸収量のバランスが優れている状態
これにより日本は、2度目となる「化石賞」を受賞してしまうことに。
化石賞とは、環境NGO団体「気候行動ネットワーク」が、気候変動対策に関して
”消極的である”とみなした国に贈る、いわば不名誉な賞であり、
日本は前回に続き2度目となります。
同団体は、日本政府の方針について(以下、趣意)
「脱炭素の発電としてアンモニアや水素を使うのは夢物語」
「未熟でコストのかかる技術であり、化石燃料の採掘を促す」と批判しています。
現段階では未開発の技術なので何ともいえませんが、
国際社会が掲げた共通目標に連帯して取り組み、
温室効果ガスの排出抑制に真剣に寄与して頂けるよう願います。
地球温暖化待ったなしでございます。
■公明党の気候変動対策・推進
岸田首相が表明した気候変動対策のうち、
・2050年カーボンニュートラル
・再エネの主力電源化
・2030年度の温室効果ガス排出削減目標の野心的な見直し(26→46%)
は、公明党が強く主張し推進してきた政策です。
https://www.komei.or.jp/komeinews/p180805/
2050年までにCO2などの温室効果ガス排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)
にする「脱炭素社会」を実現するため、まずは2030年度に温室効果ガス排出量を
13年度比46%削減する目標達成をめざす
ちなみに温室効果ガスのうち4%は牛のゲップ(メタン)が発生源だそうな。🐮
■SGI代表がCOP26に参加し意見表明
池田大作先生の平和提言などを踏まえ、
・気候変動の影響を受ける弱い立場の人々を置き去りにしない
・行動を喚起する教育の推進
・意思決定における若者の参画促進
・変革の主体者としての市民のエンパワーメント※
などを訴えた。
※empowerment 権限を与え、能力を引き出すこと、力づけること
全文(英語、SGIの意見)
https://sites.google.com/view/sowing-seeds-of-hope/home/statement
■「希望と行動の種子展」を開催、グラスゴー市内で(7日まで)
池田SGI会長はメッセージを寄せ、
脱炭素社会への方向転換を軌道に乗せるためには、
脅威に対する認識を深めるとともに、
自分たちの望む未来を自らの手で築く「建設の息吹」を、
より多くの人と共有していくことが重要であり、
同じ地球に生きる人々と、
これから生まれる世代のために行動しようとする「連帯意識」
が欠かせないと指摘。
持続可能な社会の構築へ、
現実変革の波を起こしていくための「希望と行動の種子」を、
参加者と共に育てていきたいと述べた。
■グレタ・トゥーンベリさんも参加
環境活動家のリーダーとして若者から熱烈な支持を得るグレタさんも
COP26開催地であるグラスゴーに(飛行機ではなく)電車で足を運んだようです。
10月からはグレタさんの素顔に迫った映画が全国公開中です。
【本編映像公開】映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』
なお日本や欧米諸国が2050年カーボン・ニュートラル(実質ゼロ)をめざす中、
最大のCO2排出国である中国、習近平国家主席は欠席し、2060を目標とした。
またロシア、サウジアラビアなど新興国はいずれも60年に設定。
排出国3位のインドはさらに10年あとの2070年を期限とし、足並みは揃わず。
ホントに地球温暖化待ったなし!
以下、5分くらいの映像なので是非見ていただきたいです。
www.youtube.com
■ 毎年、グリーンランドの膨大な量の氷が氷解
2019年だけで溶けた氷の量は5320億トン!(東京23区全体が水没する量です)
■ 各地で発生する乾燥と高温による山火事
2020年、世界で焼けた森林の面積は約63k㎡(日本列島の約1.7倍)
■ 北極圏シベリアで観測史上最高気温38度(永久凍土はパンドラの箱)
数万年間続いた永久凍土が溶け始め、新種の増殖力の高い病原体(ウイルス)が
新たな感染症として人類を脅かすという
もう誰もが地球の悲鳴に真剣に耳を傾けるべき段階であり、
学校教育では「地球環境」という受験科目を作ってはどうかとさえ思うほどです。