池田大作先生のご逝去

池田大作名誉会長逝去
2023.11.18

創価学会池田大作名誉会長は、2023年11月15日夜、新宿区の居宅で老衰のため、逝去いたしました。享年95歳。近親者のみで家族葬を行いました。お別れの会を別途、日時を改めて開催する予定です。

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先生からは、誇りあるお名前をいただきました。

私は福子なので、父母から先生が師匠であると子供の頃から聞いてきた。

しかし、先生が為そうとしていることの意味を、おぼろげながらも理解するまでには相当な年月がかかった。

今思えば、若い頃は、感覚的に真偽や正邪を感じ取ってはいたものの、それを言葉にするための十分な知識も経験もなかった。

いわば、私は長い間、無神論者であったとすら言え、本当の意味で信仰心を持つようになったのは、ここ数年の、最近になってのことだ。

学会の中で生まれ、育ち、その世界を見てきたからといって、信仰心が打ち立てられるわけではない。大幹部になっても離れていった人がたくさんいるのは、妙法の哲学が、自身の中で確立されてないからと私は思っている。

法華経第四に信解品とあるが、信と解は互いに補うものであるが、自身の中で芽生える多くの疑問に対し、自身で回答を見いだしていかなければ、つまり求道心を起こし、自問自答していかなければ、それらを打ち立てることはできない、と私は思う。

言い訳になるかもしれないが、仏法に関する多くの著作や対談が出版されだしたのは、90年代の後半以降だった。私がそれらを手にして実際に読んだのはもっと後のこと。

先生が為された事績、偉業が人類史にどのような意義を持つのか、計り知れないが、

よくよく知っていかなければ、言葉にすることも、伝えることもできない。

先生のお言葉、ご指導は即仏法の教えであるので、簡単ではない。

自分自身が人間革命を起こしていく、というのがいかに困難なことか。

私には、あまりにも多い指導を目の当たりにすると、この妙法の信仰というものが、途方もないもののように感じられる。

学ぶべきことがあまりにも多く、途方もないが、数年前と比べると

少しは進歩することができたのではないか。

先生には、直接にお会いしたことはなく、本心を言うと、面を交えて、何かと、色々と聞けたらと思うことは何度もあった。

学会に属していても、わからないことはたくさんある。

また返ってくる言葉は、おそらく人による。

ともあれ仏法史上、不世出の指導者であり、恩師戸田先生の構想をすべて果たしてこられた。

多様性といえば聞こえはいいが、世界は確固たる哲学など持たず、いまだ混沌をきわめている。

このような世界にあって、妙法の哲学、人々や社会と関わる運動は、現実に歴史の流れを変える力を持つのか。

理念を行動に移すのは簡単ではない。

しかし理念のままでは、乖離は埋まらない。

高邁な理念を語る人は多いが、人を育て、社会と関わりながら建設、創造、変革していくことがいかに困難な事業か。

私はキャンバスを望むように、それらを俯瞰しながら、これからも先生の残された著作やご指導から学び、私なりの方法で伝えていけたらと思う。

また、ご存命のうちに果たすことができなかったが、妙法の画家として実証を示し、お応えしていけたらと思う。

池田先生のご冥福を、心よりお祈りいたします。

今まで、大変おつかれさまでした。

本当に、ありがとうございました。