エドウィン・ロング(オリエンタリズムの絵画)

ロングは英国バースで育ち、スペイン、シリア、エジプトを遍歴した画家。
エジプトやアラブのオリエンタルな世界観を表わしました。


イオニア陶器の売り手
イオニアは、エーゲ海に面したアナトリア半島(現トルコ)南西部において古代に存在した地方


The Finding of Moses
旧約聖書』の『出エジプト記』によると、モーセイスラエル人(ヘブライ人)の子に生まれた。
その頃、ヘブライ人の増加を懸念したファラオはヘブライ人の男児を殺すよう命令。
出生後しばらく隠し育てていたが、ついにパピルスのかごに乗せてナイル川へ流す。
それを、たまたま水浴びしていたファラオの王女が拾い
モーセと名付け育てた。
やがてモーセは、
イスラエル人を約束の地(現在のパレスチナ周辺)へと導く使命を受ける。


神々とその創造者、1878


神々とその創造者(拡大図)
エジプトでは猫が大切にされていました。神話では頭が猫の女神バステトが有名です。


神聖なパシュト
 パシュトゥーン人は、アフガニスタンパキスタンに居住するイラン系民族
こちらはペルシャ猫でしょうか。
 



エスター女王
旧約聖書にある歴史物語『エステル記』の主人公であるユダヤ人女性
ペルシャ王アハシュエロス(在位紀元前485年 - 紀元前465年)の妃

 


エジプトへの逃避


エジプトの饗宴


Egyptian Beauty


バビロンの奴隷市場


選択された5人


スパニッシュタウン



彼女の耳に音楽の使いがやってきた


エドウィン・ロング(1829-1891)
19世紀の歴史、聖書、肖像画家。
天然温泉で知られるイングランド南西部のバースで育ち、
市立芸術学校、ロンドンの名門リーズアカデミーで絵を学ぶ。
在学中、王立芸術アカデミーに2回応募したが不合格。
卒業後は、故郷バースで肖像画家として生計を立て10年を過ごす。
ロンドンに移り、スコットランドの画家ジョン・フィリップに出会う。
ジョン・フィリップは、スペイン文化に大きな情熱を持っており、
ディエゴ・ベラスケスにインスピレーションを受けていた。
ロングはスペイン、シリア、エジプトを旅して、
オリエント世界の絵画を制作し、ロンドンで人気を博す。
46歳の時、王立芸術アカデミーの展示会への出展許可を得る。
その後、王立芸術アカデミーの会員となり、
若き日の失敗を経てついに念願を果たす。